オーバーフロー水槽について!濾過の仕組みやメリットとデメリットを紹介

2022年6月23日

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アクアリウムをしている人だったらオーバーフロー水槽って憧れますよね。アロワナなどの大型魚を飼育している人はオーバーフロー水槽で飼育している事が多いと思います。今回の記事ではオーバフロー水槽のメリットを紹介します。

大型水槽の濾過にはよくオーバーフロー濾過が使われています。最近では見た目の綺麗さから30センチぐらいの小さな水槽でもオーバーフロー濾過が使われています。

水槽のメンテナンスを簡単にしたいと思ったり。水質を安定いさせたいと思ったらオーバーフロー水槽を使用するのがオススメです。

今回の記事ではオーバフロー水槽のメリットを紹介するので濾過層を購入しようか悩んでいる人はぜひ読んでみてください。

オーバーフロー水槽とは

オーバーフロー水槽とは簡単に言えば水槽と濾過フィルターが一緒になっているもののことを言います。

水槽の下に濾過槽を設置して、水槽内の水が重力によって濾過槽に落ち、濾過槽内に流れた水をくみ上げて、また水槽に戻すシステムの水槽のことです。

以前はオーバーフロー水槽は大型水槽で使われることが多かったので、上部フィルターや外部フィルターなどの濾過フィルターに比べて使っている人は少なかったですが、最近では60cm水槽などのオーバーフロー水槽が販売されているので、オーバーフロー水槽を使ってみようと思う方も多いと思います。

オーバーフロー水槽は水槽に穴を開けて濾過槽に水が落ちるように加工をしなければいけないので、コストは高くなりますが、メリットも多いので本格的にアクアリウムを始めようと思う方にはオススメの水槽です。

オーバーフロー水槽のメリット

オーバーフロー水槽には様々なメリットがあります。簡単にオーバーフロー水槽のメリットを紹介します。

水槽内をスッキリさせる事ができる

オーバーフロー水槽の場合はヒーターや殺菌灯を濾過層内に入れる事ができるので、水槽に余計なもを入れる必要がなくなります。

ヒーターや殺菌灯がないだけで、水槽はすごくスッキリします。

かっこいい水槽のレイアウトを作りたいけどヒーターのコードなどが気になるって人はオーバーフロー水槽がオススメです。

濾過層を設置してしまえば、ヒーターなどは濾過層に入れて、キャビネットに綺麗に閉まっておけばスッキリして水槽の雰囲気を壊す事はありません。

水槽のレイアウトをカッコ良くしようと思ったら余計なコードやホースはない方がいいので、オーバーフロー水槽の方がかっこいいレイアウトが作りやすくなります。

ただ、水槽の水が濾過槽に落ちる排水管に水草などが絡まらないように注意してください。排水されないので、どんどん水がポンプで汲み上げられて水槽の水があふれてしまうことがあります。

どういう仕組みで濾過槽に水が落ちるのかを知っておかないと、水槽の水があふれてしまうことがあるので注意してください。レイアウトを作る場合も排水管の邪魔にならないように、気をつけてください。

濾過機能が高い

当たり前ですが、オーバーフロー水槽の方が他のものより濾過機能が高いです。

1時間にどれだけの量の水を濾過槽に回せるかで濾過機能の高さが決まります。濾過槽を設置するオーバーフロー水槽が1番多くの水を濾過槽に回すことができます。

また、濾過槽が大きいので、水量も他の水槽よりも多くとることができ水も悪くなりづらいです。他の濾過フィルターに比べてろ材も沢山入れることができるので、他の濾過フィルターよりもバクテリアの量が多く、熱帯魚にとって有害な物質を沢山分解することができるので水質の管理が楽になります。。

ただ、濾過槽の掃除をする場合は濾過槽のろ材を全部いっぺんに洗うのはやめましょう。ろ材にはバクテリアが住んでいるので、いっぺんに洗ってしまうと水質を安定してくれるバクテリアも流れてしまいます。

ろ材を洗う場合は半分か3分の1ずつ洗って1ヶ月ぐらいしたらもう半分を洗うようにしましょう。

水槽の上部を好きに使える

オーバーフロー水槽にすれば、水槽の上部にフィルターを設置する必要がなくなるので、水槽の上部を好きに使うことができます。

水草などをきれいにレイアウトしていたり、海水魚を飼育していて、サンゴなどかっこいいレイアウトにしている場合は水槽のライトをちゃんと設置したいって思いますよね。

きれいな光を出すライトも販売されていたり、かっこいいLEDライトなども販売されています。設置するライトによって、水槽の見た目はすごく変わります。

水槽の上部が好きに使えたり、スッキリしているだけで水槽の見た目はすごく変わります。

水槽のかっこいいライトはたくさんあるので、水槽の見た目をカッコよくしたい人は自分の水槽に合うライトを探してみてください。

飼育できる魚の数が増える

オーバーフロー水槽は濾過槽が大きい分、他の濾過フィルターに比べて水量が多くなります。

なので、増えた水量の分だけ飼育できる魚の数が増えるので、水槽内で沢山熱帯魚を飼育したい方にはオーバーフロー水槽がオススメです。また、シルバーアロワナなどを混泳させる際に、飼育密度を高く保ちたい方にもオススメです。

喧嘩をさせないように飼育密度を高くして飼育しているとそれだけ水質も悪化しやすくなります。特に肉食魚は食べ残しも多く水を汚しやすいので、肉食魚を過密な状態で飼育するならオーバーフロー水槽を使うのが良いと思います。

水位が変わらない

オーバーフロー水槽は水位を一定に保つことができます。

オーバーフロー水槽は水槽の水が濾過槽に落ちて、それをポンプで汲み上げているので、水が蒸発して水量が少なくなると濾過槽の水位が変化するだけで、水槽の水位が変化することはありません。

普通はこまめに足し水をしないと水量が減ってしまって景観を保つことができませんが、オーバーフロー水槽の場合は濾過槽の水が少なくなるだけなので、そのままでも景観を保つことができます。

オーバーフロー水槽のデメリット

メリットがたくさんあるオーバーフロー水槽ですがデメリットもあります。簡単にオーバーフロー水槽のデメリットを紹介します。

音が大きい

オーバーフロー水槽は大きなポンプを使って水を循環させているので、音がうるさいです。また、水が水槽から濾過槽に落ちてくるので、水の音もうるさくなります。

昼間はそれほど気にならないですが、寝室に近い場所に設置していると夜は音が気になります。

値段が高い

オーバーフロー水槽は加工が必要になるので、普通の水槽よりも値段が高くなります。

また、濾過槽やキャビネットが必要になるので、他の濾過フィルターを使用するよりも値段が高くなります。

オーバーフロー水槽を使うときの注意点

オーバーフロー水槽は他に濾過フィルターに比べて、濾過能力も高くオススメですが、使うときには注意も必要です。簡単にオーバーフロー水槽を使うときの注意点を紹介します。

水があふれることがある

最初の方で少し紹介しましたが、オーバーフロー水槽は水が溢れてしまうことがあります。たとえは濾過槽に排水している三重管などに水草が入ってしまって詰まったり、水替えをするときにポンプを止めたら水が溢れてしまったりすることがあります。

水替えをするときや濾過槽の掃除をするときに、水をある程度抜く前にポンプを止めてしまうと水槽から落ちてくる水で濾過槽が一杯になって溢れてしまうことがあります。

ポンプを止めると水槽の水位は2〜3センチ程度低くなって、その分濾過槽に水が落ちてきます。小さな水槽であればそれほどの量じゃないので心配することはありませんが、120cmや150cmなどの大きな水槽だとポンプを止めた後落ちてくる水の量も増えるので、あらかじめ水を抜いてからポンプを止めるようにしましょう。

水量が減ってないないか確認する

オーバーフロー水槽は濾過能力も高く飼育している熱帯魚によっては水替えも頻繁にする必要がないので、気づかないうちに水量が減ってしまっていることがあります。

オーバーフロー水槽は水槽の水が蒸発すると水槽の水位は変わらず、濾過槽の水位が低くなります。キャビネットなどに濾過槽が入っていると意外に見落としてしまい気づいたらポンプが空回りしていたなんてこともあります。

ポンプが空回りすればポンプの寿命も短くなってしまうので、毎週水量が少なくなっていないか確認して、少なくなっていたら足し水をするようにしましょう。

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